一般財団法人家庭医療学研究所
家庭医療センターの有効性 家庭医療学研究所〜家庭医療センターがもたらす効果 その2〜

4)複数(5人以上)の家庭医と多職種がチームを組んで取り組む医療によってもたらされた効果

(1)患者家族の人生に寄り添う在宅医療・在宅ホスピスの効果

【図】在宅医療・在宅ホスピスの実績

▲クリックすると拡大します

●要介護4、5の癌患者または非癌患者で、最期を自宅で迎えたい人を対象にして在宅医療・在宅ホスピスを提供しています

●緩和医療を十分に行うので、本人にとっても家族にとっても苦痛が緩和され、感動的な最期を迎えることができています

●2015年(1月〜12月)は102名の患者に在宅医療・在宅ホスピスを提供しましたが、そのうちの50名は癌患者で、52名が非癌患者でした。死亡した71名の患者のうち在宅看取りは60名(84.5%)と多くの患者を在宅で看取りました。

→ この1年間で約1億3500万円(概算)の医療費を節減することができました。

(2)認知症の診療、患者家族の教育、家族の会の支援による効果

●認知症外来で十分な時間をかけて患者の診療を行い、家族の教育を看護師および精神保健福祉士とともに行っています。その結果、家族が患者への接し方を学ぶことができるので、患者が穏やかに家で過ごすことができるようになるケースが増えました。また、周辺症状(行動・心理症状BPSD)の出現が減少してきました

●家族が認知症の進行過程や地域資源の活用法などを理解することができるので、家族の不安が軽減されています

●今後は、認知症家族の会にアドバイザーとして参加する予定であり、より一層患者・家族の支援を強化する予定です

(3)通所リハビリ、デイサービスなどの地域資源を活用して循環型地域包括ケアシステムを構築することによる効果

●3名の家庭医が認知症サポート医の資格を有しており、近々に認知症初期集中支援チームを作って認知症の早期発見に努める予定です

●早期発見した認知症患者の診療を行って病状の進行を抑え、患者家族への教育を行っています。今後は、家族の会の支援を行い、更に多くの患者の周辺症状を減少させる予定です

●通所リハビリ、デイサービス、総合事業などと連携して循環型地域包括ケアシステムを構築し、介護予防、認知機能訓練を行って健康長寿を実現させる予定です

●そのことによって、医療費および介護費用を大幅に節減することかきると考えられます